東京ミッドタウン先端医療研究所

がん治療・血液浄化療法・遺伝子検査など
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血液浄化療法の技術を予防医療に取り入れるにあたって

血液浄化療法は、大学病院レベルの医療機関では多く用いられている一般的な技術ですが、保険診療であってもその医療費が高額であり手技が煩雑で手間がかかる治療であることから、主に薬物治療など他の治療が有効ではない難病や、重篤な患者さんの救命治療など限定された疾病に対して行われることが多い療法です。

当院では、上記の保険適用範囲外の重篤になる前の段階で血液浄化療法を導入しておりますので、そのメリットとデメリットについてご説明します。
(実際に治療をお受けになる方には担当医師が1時間の診療枠で治療の詳細につき、倫理委員会で承諾された治療同意書をもとにご説明をさせていただきます)

メリット

血液浄化療法では、動脈硬化に関係する脂質や炎症細胞などの老廃物を血液から直接除去できる。

~血液浄化療法は、30年来大学病院などで家族性高脂血症などの患者さんの治療に用いられてきました。
血液数値の異常は薬剤でも改善できますが、血液浄化療法では血液から老廃物を直接除去できるのが特徴です。

治療効果が目に見えることにより、生活習慣改善に対するモチベーションが向上する。

~除去された脂質などの老廃物は、真っ白であったカラムが黄色く変色するなど、その場で確認していただけます。約3時間の治療時間中は、ご要望があれば動脈硬化の病態についてのより詳しいご説明や、管理栄養士による食生活習慣指導などをお受けいただくことも可能です。

先端医療機器と看護師、医師などのチーム医療により快適な環境で受診できる

当研究所では、医師が予め検査結果などを分析して、治療適用があることを慎重に判断し、お一人おひとりの患者様に対して、臨床工学士、看護師、医師がチームとなって対応します。

治療効果に対して少ない副作用

~血液浄化療法を受ける際は、2ヶ所に点滴の針をさしますが、麻酔のパッチを貼るなど、なるべく快適に受けていただけるよう配慮いたします。治療中はソファーで映画を鑑賞いただきながらリラックスした環境での治療が可能です。
常用薬も普段通りの服用でよく、日常生活習慣上の制限も特にありません。

生活習慣指導、薬剤に加え新たな選択肢

日本人の死因3位を占める脳血管疾患のうち、脳梗塞死亡者は年間6万人以上、その医療費は年間1兆円を超える規模です※。介護が必要になる原因のトップも脳血管疾患であり、昨日まで症状のなかった患者さんがいきなり家族も含めた人生設計を狂わせるということが少なくない病気です。
脳梗塞、更に心筋梗塞も含めてその発症を予防するのに大切な禁煙、高血圧症・糖尿病・脂質異常症の指導・治療の徹底は必ずしも十分とはいえません。多くの異常数値を指摘されながらも、数年に渡り経過観察が行われている患者さんや、幾種類もの薬剤を投与されてもコントロールが不良である患者さんは少なくありません。このような方々への新たな治療選択肢として予防血液浄化療法はその治療効果と同時に、患者さんご自身の生活習慣改善に対するモチベーション向上に効果が期待できると考えます。

※厚生労働省「平成27年人口動態統計の概況」より

デメリット

軽度の痛み、内出血など

血管確保の際に、点滴と同等か、少し痛い程度の痛みがある。通常の点滴と同様、針を刺した部分のしびれや内出血などを認めることがある。

副作用の可能性

副作用の報告は少ないが、カラム(老廃物を除去する膜)や使用薬剤などに対するアレルギーなど、防ぐことが困難な副作用の可能性がある。
~副作用のリスクについては、今までの報告例を含めて、事前説明の際に重点的にご説明をさせていただきます。

定期的に治療を受ける必要がある

数値の改善は一時的であり、十分な治療効果を得るためには定期的な治療が必要である。

予防的効果の検証データが少ない

保険適用疾患については30年以上の実績があるが、保険適用外疾患や予防的効果については十分なデータがないこと。

期待できる効果

●血管内皮機能の改善
●治療(単回または複数回)終了後の持続的な血液数値の改善
(生活習慣改善へのモチベーション向上)
●標準治療抵抗例の当治療終了後のスムーズな標準治療への移行
●肩こり、だるさ、冷え等QOLに関連する自覚症状の改善

治療の流れ

脂質異常症、糖尿病など心筋梗塞や脳梗塞などの原因となる動脈硬化性疾患と診断

まずは、食事療法や運動療法など生活習慣指導を行う

↓(効果がない場合)

薬剤による治療(ここまでが標準治療)
標準治療でも十分な効果が得られない場合(数値の改善が不十分/ 血管内のプラークなど年齢相応以上に進展した動脈硬化性変化など)

治療の見直し・生活習慣改善の再検討

予防血液浄化療法
・病因物質の除去
・血流改善による自覚症状改善で血管浄化の大切さを実感
・血液から除去された老廃物を直接見ることでの、生活習慣改善の大切さを実感

予防血液浄化療法での効果の検証・ライフスタイルの見直し
予防血液浄化療法の効果を継続させるために、ライフスタイルに則した生活習慣指導を強化いたします。

この治療をご提供するにあたって、安全性を常に見直しスタッフの技術を高めていくことはもちろん、お受けいただく患者さんにメリットとデメリットをしっかりご理解いただいた上で、治療を受けていただきます。

事前説明で必ずご理解いただくこと

医師からの事前説明の診療枠は1時間 治療終了後には治療効果評価+生活習慣指導診療枠あり

●生活習慣病においては、確立された治療であり侵襲も少ない標準治療が優先され、 当治療はあくまでも補助治療であること。当治療開始後は標準治療を並行して強化すること。
●血液検査数値の改善は薬剤でも得られること。当治療の主目的は数値を下げることではなく、病因物質の直接的な除去効果であること。
●薬剤が毎日服用しなければ効果が得られないのと同様、当治療も継続により効果が期待されること。

今まで治療をお断りしたケース

●標準治療を受けていない方(標準治療への誘導)
●1回の治療で完治することを期待される等、予防治療の意義を正しく理解できない方
●治療リスク等の理解が難しいと判断される方
●美容効果など、当研究所が適応とする対象疾患をもたない方

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